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2021.11.04

駐車場の傾斜は勝手に付けられている?水平な駐車場を作りたい方必見です!


こんにちは! 東京・西多摩の日の出町から多摩地区や八王子、あきる野市、福生、昭島などを中心に、外構工事やエクステリア工事、カーポート工事などを手がけているオリジナルガーデンです。

夢とこだわりの詰まったマイホーム、お庭や駐車場など、すみずみまで納得のいくものにしたいと思うのは当然のことです。
しかし、出来上がってみると、なぜか駐車場に傾斜がつけられている、なんてことが実はあるんです。

この記事では、なぜ駐車場には傾斜がつけられることが多いのか、傾斜をつけない水平な駐車場は作れるのか?について詳しく解説していきます!


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■ なぜ駐車場に傾斜がつけられるの?理由は「水勾配」


駐車場に傾斜がつけられているお宅というのは、結構よく見かけると思いますが、実はほとんどのお宅で駐車場に傾斜がつけられているんです。なんとなく目にしていても、「なんでわざわざ斜めに作るんだろう?」と疑問に思うことはあまりないのではないでしょうか。
でも、いざご自宅を建てるとなった時、施工業者から「駐車場に傾斜をつけないといけない」と言われることがあります。
なぜそんなことを言われるのか、その理由は「水はけをよくするため」なのです。
駐車場につけられる傾斜は「水勾配」と呼ばれ、一般的に2〜3%ほどの勾配がつけられます。雨水が貯まらずに流れて、かつ見た目がなだらかな角度が2〜3%とされているためです。

《水はけをよくしないとコンクリート劣化の原因に》
駐車場に傾斜がつけられる理由はわかりましたが、なぜ水はけをよくしないといけないのでしょうか。
それは、水が溜まってしまうとコンクリートが劣化してしまう原因になりうるからです。
コンクリートは雨水にさらされた状態が続くと、乾燥した状態に比べて100倍のスピードで劣化が進むとい研究報告もあります。
雨水が溜まることによってコンクリート内の鉄筋が錆びてしまい、そこが膨張してヒビが入ってしまったり、コンクリート内の成分が流れ出てしまうことで割れや汚れがひどくなってしまうことがあります。
ビルの屋上など雨ざらしになるコンクリート構造物は、防水加工が施されるほど、コンクリートは水に弱いものなのです。

《勝手に傾斜をつける業者もいる!》
もちろん、どうしても傾斜をつけないといけない、という場合は施主様に施工工業者からきちんと説明があって然るべきです。
しかし、実は事前の報告なく水勾配がつけられていて、出来上がってみたら駐車場が斜めになっている、なんてことが実はほとんどです。
これは、施工側の立場からすると、「水勾配は当たり前」とされているために、わざわざお客様へ駐車場に傾斜をつけることを伝えない、という業界の風潮のためです。
確かに、劣化を防ぐためには必要なことではありますが、傾斜がついていることによってデメリットはないのでしょうか?

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■ 傾斜がついている駐車場のデメリット


《デメリット1:物置などを設置するときの手間》
地面が斜めになる、ということは、テーブルや椅子、物置などを設置する際にそれらも斜めに配置されることになります。
斜めの椅子は座りにくいですし、物置が斜めに設置されていると機能面や耐久性が心配になりますよね。
それらを水平に設置するためには、別途で設置面を平らにする作業が必要になってしまいます。費用や時間がかかるので、できれば避けたいところではあります。

《デメリット2:車への悪影響》
傾斜がある駐車場に車を駐めることによって、実は車にさまざまな影響が及ぶことをご存知ですか?
・オイルパン内のエンジンオイルが偏ってしまうことにより、劣化を早める原因になる
・サスペンションのブッシュやダンパーなど、片方だけに負担がかかる
・タイヤの接地面が変形してしまう
・ボディが歪んでドアやトランクを開けるときに引っかかる
など、斜めに車を駐めることで大切な愛車をじわじわと傷つけることになりかねないのです。

《デメリット3:駐車時に配慮が必要》
皆さんは普段、駐車をするときにアクセルを踏んでいますか?
地面に傾斜がついていると、軽くアクセルを踏み込まないと駐車できない、なんてこともしばしば。
しかし、力加減を間違えて強く踏み込んでしまったり、近年事故の原因となっているアクセルとブレーキの踏み間違えなどにより、思わぬ事故につながる原因にもなり得ます。
万が一のことから大切な家族や家を守るためにも、事故の可能性は最小限に抑えなければなりません。

《デメリット4:見栄えが悪い》
テレビのニュースなどで「欠陥住宅」が報じられる際、家の傾き具合を確認するために床にビー玉を置く場面を目にすることがあります。
転がっていくビー玉を見ると、斜めの床によくないイメージが芽生えますが、それは駐車場でも同じことです。
できることなら、家の中だけでなく外も傾斜があるよりは水平な方が、見た目的にもスッキリしていて良い、と思われる方も多いのではないでしょうか。

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■ 水平な駐車場にする方法、キーワードは「透水性コンクリート」


コンクリートの大敵である「雨水」という問題がある以上、水勾配をつけるのは仕方がないことのように思えます。
雨が当たらないようにカーポートを設置するという方法もありますが、追加費用が発生する上、見た目的にもちょっと…と思われるお客様も実は多いのです。
しかし、実は水勾配をつけずに、平らな駐車場を実現する方法がカーポートを設置する以外にもあるんです!
その方法とは、「透水性コンクリート」と呼ばれるコンクリートを用いることです。
最近注目されており、お庭や駐車場を始め、外構工事に透水性コンクリートを用いるお客様が増えてきています。
では、なぜ透水性コンクリートを使うと駐車場を平らにすることができるのか?
それは透水性コンクリートが持つ特徴にあります。

《透水性コンクリートは水たまりを防ぐ》
透水性コンクリートには内部にポーラス構造と呼ばれる多くの空隙があり、雨水を透水・保水しながら地中へ浸透させるため、水たまりができたり雨水が下水に集中するのを防ぎ、地下水系への影響を最小限に抑え安定化させます。
水たまりができないのであれば、水を流すための傾斜をつけなくても済みます。
コンクリート自体が水を流す機能を持っていることで、平らな駐車場を実現することが可能なのです。

《水はけがいいだけじゃない!透水性コンクリートのメリット》
もちろん、水はけをよくして水たまりができにくくする、ということだけが透水性コンクリートの強みではありません。
透水性コンクリートは、以下のような特徴を持っています。
・水はけがいいので、雑草や苔が生えにくい
・遮熱性が高く、夏の炎天下でもアスファルト舗装に比べ、約10度近く地熱が低くなる
・施工に特殊な設備や機械が必要ないため、通常のコンクリートと同程度の価格で施工が可能
・通常のコンクリートよりも施工期間が短い

水はけがいいことで、雨に濡れても滑りにくくなるため転倒による怪我も防ぐことができますし、雑草が生えないのでお手入れも簡単。高強度で耐久性に優れているので、ランニングコストを考えても通常のコンクリートと比べてお得になります。
このように、透水性コンクリートは従来のコンクリートよりも優れており、多くのメリットを持っているのです。

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■ まとめ


駐車場に傾斜をつけることは、実は多くのデメリットを抱えています。
大切なご自宅や車を守り、ひいてはご家族の快適な暮らしを守るためにも、一度透水性コンクリートを用いた施工を検討してみてはいかがでしょうか?
オリジナルガーデンでは透水性コンクリートの製造元である建材メーカーにて、きちんと施工方法を学び、習得した、スキルのある職人が施工を担当しています。
快適な暮らしを届ける透水性コンクリート。
お気軽にご相談ください。